アーティフィシャルフラワーならでは 季節が違う造花の組み合わせ方

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今回のテーマは造花アレンジで季節の異なる花を使うのはアリ?ナシ?です。

先日、このようなご質問をいただきました。

季節の異なる花を、造花アレンジに取り入れるのはどう思いますか?

受講生さんが作ったアーティフィシャルフラワー(造花)アレンジを見て、ある花屋さんから言われた際に生まれたこの質問。

「スズランとアネモネを選んでいるけれど、咲いている季節が違うから、ちょっと違和感を覚える」

と言われたとのこと。

▼これに対する私の結論
スズランとアネモネは一緒に取り入れてOKです

今回は、咲く季節が異なるお花を合わせてもOKな理由や、アーティフィシャルフラワーの魅力お花の組み合わせで注意したいことなどを紹介します。

フラワーアレンジメント、特にアーティフィシャルフラワーアレンジメントに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

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アネモネとスズランの咲いている時期

ここでは、アネモネやスズランが咲いてる時期についてお伝えします。

アネモネが咲く時期

アネモネの開花時期は、自然界では4月から5月頃。

ゴールデンウィークの頃によく見かけられます。

花屋さんに出回る時期は、自然界で咲く時期よりも早く出回るんですね。

そのため、アネモネであればおおよそ12月から4月ぐらいまで、つまり冬から春の初めぐらいまでが店先に並ぶ時期です。

これは、アネモネだけじゃなく花業界全体のお話。

自然界で咲く前に市場で流通し、花屋さんが仕入れる流れになっているのです。

宮崎ふみえ
宮崎ふみえ

春に咲くが、市場では12月から出回ってますよ

スズランが咲く時期

スズランの開花時期はおおよそ5月から6月。

市場に出回る時期は、だいたい1月から6月ぐらいまでの間です

フランスでは、5月1日が「スズランの日」とされているのをご存じですか?

最近では日本でもその文化が取り入れられ、5月1日近くになると花屋さんではよくスズランを見かけます。

アネモネの開花時期は4月5月頃
スズランの開花時期は5月6月頃

そして、花屋さんに出回る時期はそれぞれもっと早いということです。

花屋さんの気持ちもわかる

花屋さんからすると、アネモネとスズランを合わせるのは咲く時期が違うからおかしいと感じたみたいですね。

でも、大きく見れば「春」ですし、4月か5月か程度の違いはおかしくないと私は思います。

ただ、私は花屋に勤めていたので、お花屋さんの気持ちもよく分かります。

お花屋さんは、わりと職人気質の方が多いんですよね。

「同じタイミングで流通する花でアレンジしていくから、同時期に出回らない花だと違和感を覚える」

ということを言いたいのでしょう。

宮崎ふみえ
宮崎ふみえ

それでも私は、同じ春に咲く花だったらOK だと思いますよ!

造花ならでは アーティフィシャルフラワーの魅力

アーティフィシャルフラワーアレンジは、多少咲く時期が違っても組合わせできるところが生花にはない魅力です。

その時期にないものだったり
自然界には存在しない花があったり
造花ならではの葉っぱがあったり

それがアーティフィシャルフラワーの魅力。

だから、自然界の法則にまるっきり則ってやる必要はないのです

受講生さんには、「アーティフィシャルフラワーアレンジは、多少季節が異なる組み合わせをしても大丈夫だよ。」とお伝えしました。

例1)秋冬アレンジでも使われる春花のラナンキュラス

ラナンキュラスは春に咲く人気のお花で、いろいろな種類があります。

最近ではキラキラしたラメ入りラナンキュラスも登場し、ハロウィンやクリスマスシーズンに使われるケースも。

ラメ入りなんて、生花にはないアーティフィシャルフラワーならではですね!

例2)季節を問わずおしゃれ女子に人気の黒芯アネモネ

芯が黒いアネモネ「黒芯(くろしん)アネモネ」は、数年前から若い女性に人気。

・ブライダルブーケ
・ハロウィンアレンジ
・クリスマスアレンジ
・ドライ風アレンジ
・モダンシックアレンジ

アネモネは本来、花びらが薄くて春らしいフワフワひらひらしたお花です。

甘めの可愛いらしい雰囲気にしたい時によく使われる花ですが、上記のようなアレンジができるのは、アーティフィシャルフラワーならではですね。

例3)春アレンジにも重宝される 秋の定番花材ダリア

ダリアといえばキク科の植物ですので、本来は 秋がメインのお花

それでも、色味が綺麗なものであれば、春先のアレンジで見られるケースもあります。

このように、季節にないお花を選べる点が、アーティフィシャルフラワーアレンジの楽しいところですし、魅力なのです。

お花の組み合わせでココフルラージュが気をつけていること

お花の組み合わせで一点気をつけていることは、季節が正反対のものは使わないということです。

花屋さん寄りの意見ではありますが、たとえば、

のお花を組み合わせたり
のお花を組み合わせたり

というアレンジは、私はやらないようにしています。

宮崎ふみえ
宮崎ふみえ

分かりやすい例で、
ひまわり+ポインセチア
などはNGってこと^^

他にもよくやりがちな

・黄色いミモザ
・紫のラベンダー

の組合わせも色合い的には素敵ですが、季節が2~3月(ミモザ)と7~8月(ラベンダー)と正反対の位置にくるため、私は避けるようにしています。

ニーズがそこにあればよい

お花選びは職人気質的に考えるよりも、ニーズがそこにあればよいのではないでしょうか?

お客様に求められているもの、つまりニーズがあるもので、アレンジそのものが素敵であればいいのです。

頭でっかちになりすぎずに、お花選びをしましょう♪というのが私の考えです。

まとめ

アーティフィシャルフラワーは季節を問わず使えるのが醍醐味なので、大まかな季節が合ってれば、私は取り入れてもよいと考えます。

たとえば、こんな組み合わせもアリ↓

  • 春から初夏にかけてのお花を組合わせる
  • 晩夏から秋にかけてのお花を組合わせる
  • 晩秋から冬にかけてのお花を組合わせる
  • 冬から早春にかけてのお花を組合わせる

二つぐらいの季節をまたいでセレクトするのは、季節の移ろいも感じられますね。

注意点としては、真逆の季節の組合わせだけは避けている ということです。

今回は、「造花アレンジで季節の異なる花を使うのはアリ?ナシ?」というテーマでお話ししました。

アーティフィシャルフラワーアレンジをしている方の参考になれば嬉しいです。

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